旧土地台帳

土地を購入、売却しようとする時に法務局で取得する土地登記簿謄本(今では、登記事項証明書)というものをご存知かと思います。それ以前のものが、閉鎖謄本です。

 

実は、それより更に以前まで履歴を遡ることが出来るのが「旧土地台帳」というものです。

明治の初期頃から書かれている最も古い土地台帳で、縦書きの台帳です。法務局に保存されている(情報公開されている)もので、無料で交付してくれます。

 

購入しようとする土地が、昔「墓地」「池沼」だったら嫌ですよね。「墓地」は、忌み嫌われる所だし、「池沼」だとおそらく地盤は弱いでしょうから、建物の基礎補強など当初予定していなかった余分な費用が掛かる場合があります。造成地などの見た目に惑わされないよう購入に当たっては、充分注意したいものですね。

関門橋(続き)

前回、関門のクジラについて書いた。

関門を通ったクジラが、広島の忠海に行き着くかは、お手許に地図があればお解り頂けると思うが、そこには、「スナメリクジラの生息地」があって、そこは、水深が深く、他の外敵から子供を守るためその場所が選ばれた。

 

子供のクジラといえば、下関は彦島にもクジラに纏わる民話があって、

「クジラの願い」というお話し。

 

ある漁師がクジラ漁をするため、泊まり込みで準備をしていた。深く寝入った頃、クジラの夫婦が現れる夢を見た。

内容は、

「明日、病気の我が子を連れて関門海峡を通るので撃たないでください」。というもの。そんな夢を見ていた時、見張り番の「おーい、クジラが出たぞ」。の声に我先に飛び起きたその漁師は、一番銛を目指して思いっきりクジラに銛を撃ち込み見事に命中した。一番銛のご褒美である一番良いお肉を持って、意気揚々と自宅に帰ったところ、自分の子供が高熱を出して、もがき苦しんで死んでしまった…。丁度、漁師が銛で撃った同じ時間に…。

 

そんなこともあり彦島の漁師は夫婦、あるいは親子連れのクジラを捕らなくなった。というお話し.

 

関門橋

前回、関門橋の橋脚の一番高いところに登った話しを書いた。

以前ある人(仮にJさんとしておく)から聞いたことのある話しを書いてみたいと思う。

具体的な時期は失念したが、15年くらい前の春頃の話し。

 

新聞社からの依頼で、ある目的の為、記者とJさんの二人で関門橋のテッペンに登った。(私が登らせて頂いたところは、フラットで比較的広く、柵もあるのでそんなに怖くはない。さらにその3M位上のこと)。二人で登ったと書いたが、正確には、テッペンは丁度、クラゲの頭の様になっていて、少々足場も不安定。長居するには怖いと思ったその記者の方は、用意した双眼鏡と無線(携帯電話でないところで、凡その時期が判って頂けると思う)Jさんに渡すと、そそくさと橋を下りていった。「見えたら教えてください」。との言葉を残して…。

 

残されたJさんは、一人で暖かい春の風を受けながら、また行き交う大小の船に思いを馳せながら、または眼下を走る大型のトラックの列に身体を揺らされながら、手渡された双眼鏡を片手に、巌流島方面を頻りと覗いていた。

 

「どれくらい時間が経っただろうか」?

と、思ったそのときである。

4000t級の船が、響灘から関門橋に向けて進行してきた。「潮の流れ」、「潮位」いくつかの条件が重なり、もしやと思い手に持っていた双眼鏡を握り締めたその先には、船の左右に寄り添うように、28頭のイルカが、船とともに自分に向かって来るのが見えた。

 

すぐさま、もうひとつの道具である無線を取り出し、「今、姿を現したよ」。と、交信先の相手に伝えた。新聞社である。ものの5分もした頃に、小倉方面から「バラバラ」と音を立ててヘリコプターがやって来た。船の周りを何回か旋回し、写真を撮って帰って行った。関門の春を告げる出来事として、翌日の新聞の一面を飾ったそうである。

 

話しには続きがあって、撮られた写真を良く見てみると、イルカのさらに水深深くにクジラの姿が6頭、確認されたようである。響灘で息継ぎしたクジラは、関門海峡をそのまま潜行し、長府沖でブレスし、さらに東を目指して最終的には、瀬戸内海の忠海あたりに行き着くそうである。(なぜ、忠海かは次回に)

 

下関は、ご存知の通りクジラとは縁が深く、よく夕飯の食卓に並んだものである。今では、高級料理になった感があるが、昔は、小学校の給食の献立にもあった。堅い肉であまり好きではなかったが…。

 

クジラの遠洋漁業のはるか昔、下関では、関門海峡を渡るクジラを捕獲していて、捕獲したクジラを解体した場所が、長府にある。浜浦台の下辺りで、旧名で「鯨場」と呼ばれていたそうです。下関とクジラのつながりを物語る由縁である。

 

来年当たり、関門橋の上から、クジラの親子を見てみたいものである。

 

 

 

Enoteca 8(エノテカオット)

先月の19日に唐戸の「長州屋台村」に新しく出来た、イタリアを中心にしたワインバー。
今までに2回程訪れた。
 
最初は、26日にワイン好きのAさんと19時にお店で待ち合わせをし、スプマンテをグラスで頂いてから、グラスで白、「赤はボトルで貰いましょう」。という、Aさんの提案に同感。ボトルを空けると、それで終わるはずもなく、ハモンセラーノとチーズを肴に次から次へと杯を重ね、気がついたら時計の長針と短針が0時のところで並んでいた。延々5時間。しかも同じお店で河岸も替えることもなく…。それ位楽しいひとときで、時間を忘れていた。
 
同行のAさんの知り合いということを割り引いても、気さくに話しが出来、長居出来る理由は、店主のワインに対する愛情と造詣の深さに感銘し、そして何より、彼女のキャラクターの成せる業か。「捌けるのかな」と、こちらの心配を他所に、惜しげもなく次から次へとボトルを開けていた。それも全て美味しかった。
 
2回目は、安岡で食事を済ませたアト、同じくワイン好きの家内を連れて来店。前回、連れてこなかった為の罪滅ぼし。マイカーだったので、もちろん私は運転手。先客が3名程居られた。話しをしているうちに私の名前を知っていたので詳しく話しを訊いてみると、面識はないが知らない人ではなかった。また、ご一緒したいと思う人達だった。これもワインが取り持つ縁なのだろうか。1時間位でお店を後にしたが、家内も気に入った様子。 (頂いたうちの1杯は、先に来られていたお客様のワイン。ごちそうさまでした。この場を借りてお礼申し上げます)。私はコーヒーを美味しく頂きました。ハイ。
 
ワイン好きの方であればお分かり頂けると思うが、私の所属させて頂いている会も(下関のも色んなワイン会があると聞く)19時位からスタートして、終わるのが23時より早く終わることはまずない。ワインを飲みながら愚痴言ったり、後ろ向きの話しをした記憶がない。何故そうなのか判らないが、楽しい。
 
またひとつ楽しみなお店が出来た。

関門橋

先日、関門橋の橋脚の一番高い所に登る機会があった。

昼の130に関門トンネル人道入り口駐車場に集合。そこから国道沿いを西へ5分程歩くと関門橋の橋脚の下に着く。

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西日本高速道路(旧日本道路公団)の係の人から橋に上るための注意事項を聞き、安全のためヘルメットを渡された。

当初、2機のエレベーターを利用する予定であったが、不具合のため1機のみの利用となった。

もちろん維持管理を目的としたエレベーターであるため、デパートにあるような立派なものではなく、45人が乗れば身動きできない程の広さで、窮屈ではあったが5分位でエレベーターの最上部まで着いた。

 

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さらにそこから梯子を使って(ほぼ垂直)頭頂部まで登ると、思ったより広い展望台?だった。一気に視界が開けた。

      

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関門海峡の行き交う大小の船を眺めていると、携帯電話が鳴ったので取ってみると「長府側の方に移動して真下を見てみて」とのことだったので見てみると、今回この機会にお誘い頂いたOさんが豆粒ほどの大きさで上を見上げて手を振っていた。

 

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折しも、関門トンネルが工事中のため(本州と九州をつなぐ道路は、橋とトンネルの2カ所ある)、橋を通行する車輌が多く、特に大型トラックが何台も連なって通ると揺れもひどく、アーチ上のロープが「カタカタ」と音を立てるほどであった。

1時間の橋上であったが、機会があればもう一度登りたいと思う。

思いがけない出来事に感謝し、家路に着いた。

幽霊付不動産物件

不動産を購入されるとき、時々「以前そこは何だったのか」気になる方もあるでしょう。登記簿を見ると、遡って明治時代くらいまでの所有者を見ることができます。さて、私たち不動産屋の義務として定められていることのひとつに、たとえば自殺者が出たとか、特別何かあった物件については、買主の方に告知する義務があります。

 全く誰も知らなかった場合は仕方ないのですが、知ってて黙っていてはいけないのです。

 幽霊もそのひとつ。但し、これは立証するのは難しいし、私は会ったことはないし、見た人が沢山いるとか、その辺りでかなり有名な噂がつきまとっている物件ということになるでしょう。で、これは買主の方がその噂を気にされるか否かで決められるしかないでしょうね。

 ところで、英国では「幽霊付き」のマークで不動産の広告チラシがいれられているというのを、テレビで見たことがあります。日本とは逆に、価格が高くなることがあるようです。

「うちの屋敷の2階には、17世紀の修道士の幽霊がいるんだ。」

と、持ち主の方がインタビューに答えていました。

 別の女性は、

「レディー グレイという幽霊がいるのよ。」

と言っていました。また、スコットランドの城の主のまだ若々しいステキな公爵夫人は、

「私が気付いた限りで、この城には3人の先祖の幽霊がいます。子供たちはアメリカに行っていますが、私は全く一人ではない。」

 と。

マンションから戸建てに

昨日は、不動産売買の決済がありました。これまで、マンションにお住まいの方が、一戸建ての家に引越されたのです。

中古物件といっても、見晴らしのよい高台の人気の住宅地にある、とても立派なお宅です。

最初から大変気に入っておられて、この日を心待ちにされていました。

私が伺ったときは、それまでマンションの室内で飼われていた2匹の小型犬も、荷物とともに新居に到着。広い庭を見下ろすバルコニーで、気持ちよさそうに早くも寝そべっていました。良かったね。

パスタ大好き

昨日は城下町長府のリストランテJsで、ご一緒した方々と3種類のパスタを食べました。私が頼んだのはアマトリチャーナで、他の人々はカルボナーラ、それからあわびのパスタが2人です。これはパスタの上に、かなり大きなあわびがまるごと載っていて、人気のパスタだそうです。どれも大変美味しくて、満腹になり、次にご馳走になったヒレ肉の鉄板焼きがすぐには食べられないくらいでした。前菜のサーモンのサラダも美味しかったです。

 

またこの日イタリアワイン シャルドネのMARRAMIERO2006 を飲みましたが、こちらも美味でした。

 

1225日にはクリスマスディナーがあるそうで、こちらもご一緒にとお誘いいただき、予約しています。私はシャンパーニュかスパークリングかスプマンテか、クリスマスにふさわしいワインを持参します

不動産相談会開催

918()()不動産保証協会主催の不動産相談会が下関市の勤労福祉会館でありました。私も主催委員として参加させて頂きました。

当日は、天気もよく大勢の方にご来場いただけるよう準備をしていたのですが、他の大きなイベントと重なり、10時開催の30分前には会館の駐車場がほぼ満杯となり、相談員も駐車場の確保に右往左往する状態でした。

色々相談したいと思っていらっしゃった方の中には、満車の駐車場を見て帰られた方がいらっしゃるのでは、と申し訳ない気持ちでした。

参加者のお一人は、昨年開催された相談会に来られる予定でしたが、都合が悪く参加されなかったので、今回は是非参加したいと胸を膨らませておいででした。ご参考になったでしょうか?

 

来月の10月には、下松市で開催の予定です。

下関から一番近い葡萄園

先日、アウトドアの好きな義母を葡萄狩りに連れてゆくことにしました。葡萄園では有名な福岡県浮羽郡の、ワイナリーもある葡萄園や、山口県では豊田町の果樹園などありますが、義母が高齢で脚も悪いので、より近く、車から降りて歩く距離も少ない手軽な葡萄園を探してみました。すると・・・・

 

北九州市小倉南区で、南インターを下りてすぐのところに、あったのです。仕事で近くの会社へ伺った帰りに立ち寄ってみました。葡萄園は3軒ありました。車もすぐ近くに停められます。葡萄園の方々の親切な対応と、買って帰った取れたての葡萄のおいしさにびっくり。

翌週、家族で行きました。親孝行したいと思ったときに、親はいない・・・とよく言われますが、何事もそうですよね。

 

とてもおすすめですので、皆さんもまだご存知ない方は、新鮮な果物を買いに行く感覚で、立ち寄ってみてはいかがでしょう。